はじめてのヒマラヤ登山2019 報告レポート⑤

 はじめてのヒマラヤ登山2019
「アンナプルナサンクチュアリからヒマラヤのピークへ!」
2019年4月21日(日)〜5月6日(月)


CONTENTS-------------
Part①「旅立ち」
Part②「ネパール上陸」
Part③「荷物が来ないけどキャラバン始まっちゃった」
Part④「はじめてのことがいっぱい」


■Part⑤「サンクチュアリを歩く」(2019.4.25)



「マチャプチャレが見えてるよ!」
起きて早々
メンバーの声




表に飛び出すと
聖なる山が朝日に輝いていた
美しく個性的な山容
登山禁止の未踏峰
やっと会えたんだ




今日も素敵な1日になりそう
食べて歩いて呼吸して
前に進もう




ところで昨夜の轟音ですが
正体は「雷」でした
ロッジが揺れるほどの振動と爆音は
山に囲まれたこの地形のせいなのかも?
いずれにしても
朝までに回復してよかった




あとで聞いたことですが
このとき、スタッフの間では
ちょっとした事件が起こっていました
昨夜の雷に恐れをなしたポーター2名が
帰ってしまっていたのです




そうとは知らず
マチャプチャレに興奮して
ルンルンの私たち




ありがたいことに
その姿をずっと眺めながら
歩いていくことができました





途中、休憩していると
我が隊のポーターが
通りすぎていきました




一人負担の荷物が増えて
それはそれは
大変だったはずです




標高2,340mのシヌワを出発し
1日かけて2,920mのヒマラヤホテルまで標高を上げます
日本の穂高にたとえるなら
昨日が上高地〜涸沢、
今日が涸沢〜穂高岳山荘という感じです



 
モディコーラ(モディ川)に沿って登り
最初の休憩地までくると
行く手にガンガプルナ、ヒウンチュリも見えてきました!




さらに進み
今日のお茶どころバンブーに到着
飛行機の遅延でスケジュールが変わってしまったけど
本来なら昨日、ここに宿泊するはずでした




丸1日遅れだったのが
なんとか半日遅れに縮まってきました




日本で応援してくれているメンバーからのお餞別
さっそくみんなでいただくことにします




今日の行程の目玉といえば
アンナプルナサンクチュアリに
入ったことでしょう




シヌワから先は神の領域とされていて
肉食等が禁じられています
トレイル脇の看板にも
そのことが書かれています




バンブーを出る頃
サッと小雨に降られたものの
長くは続かず
ドヴァンに着く頃には晴れてきました




ドヴァンのロッジで昼食です
今日はガイド陣も厨房に入って
食事の準備をサポート
9人分の食事をつくるのって大変だものね




ランチはマカロニ
個人的には
この旅いちばんの味でした




ランチの間にまた雨が降り
気温がだいぶ下がりました
それもあってか
お腹の不調を訴えるメンバーが出てきました




幸い、歩きには影響ありません
ドヴァンから2時間歩けば
今日の宿泊地だから
もうちょっと頑張ろう




ヒマラヤホテルに着きました
今日の行程はここまでです




とても混んでいるらしく
今日も3人1部屋




ポーターさんたちも
順次到着して
荷ほどきが始まりました




あっ! ジイジも到着!
今日は意外と早かったね
ダンネバード(ありがとう)!




夕食まで時間があったので
メンバーが日本から持ってきた
ミニボウリングで遊ぶことに




最初は私たちとスタッフの
ジャパンVSネパール対決だったのに




ギャラリーがどんどん増えて
最後は国別対抗に
ボウリングゲームでまさかの大盛上がり
国境を越えてその場がひとつになりました




夕食はダルバート
ポカラで食べたのとはだいぶ違いますが
こんなに山奥でも
しっかりいい味出しています
付け合わせは激辛だったけどね

この日から
ダイアモックスの服用を開始
胃腸の調子が万全ではないメンバーも何名かいて
整腸剤のお世話になっています

さあ、明日は
富士山山頂とほぼ同じ
3700mまで登りますよ!


>>Part6へ続く



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はじめてのヒマラヤ登山2019 報告レポート④

はじめてのヒマラヤ登山2019 
「アンナプルナサンクチュアリからヒマラヤのピークへ!」
2019年4月21日(日)〜5月6日(月)


CONTENTS-------------
Part①「旅立ち」
Part②「ネパール上陸」
Part③「荷物が来ないけどキャラバン始まっちゃった」


■Part④「はじめてのことがいっぱい」(2019.4.24)


ネパールに来てはじめて
山の中で朝を迎えました




7時の朝食に合わせて
部屋を出てみると




キャラバンスタッフは
すでにスタンバイ




荷づくりが完了すると
早々に出発していきました




それを横目に朝食です
ポテトが絶品
しっかりいただいてトレッキングに備えます




出発時間の8時
しばらく乗り物移動が続いていたので
歩けることが、みんなうれしそう




夜じゅう部屋の前で護衛をしてくれた
ロッジの番犬と




お世話になった部屋に
挨拶をして




アンナプルナ街道を歩き始めます
あ〜 いいお天気だ〜




トレッキングの隊列は
サブガイドが先頭を歩き
真ん中にもう1人のサブガイド




最後尾にサーダー(ガイド頭)とコックさん
となっています
前回のヒマラヤ登山のときも同様の配置だったので
これが一般的なようです




ほどなく、目線の先に真っ白い峰が!
「アンナプルナ南峰」と聞いてテンションUP!
ヒマラヤに来たんだという実感がわいてきました



  
一方、トレイルはというと
いたって牧歌的な雰囲気
道の真ん中で威嚇し合う牛がいたり




のんびり草をはむ山羊の群れが
急斜面に現れたり




吊り橋がちょと苦手そうな
働きもののロバたちと




道を譲り合ったりしながら
のんびりのんびり進んでいきます




2時間ほど歩くとロッジが出てくるので
こうしてティータイムを過ごします
ビスターリ(ゆっくり)で登っていくのは
体を高度に慣らしていくためでもあるのです




宿泊地のキューミを出たあと
ニューブリッジを経て
ジヌダンダへ




そして
今日いちばんの大きな町
チョムロンに到着




ここでお昼ご飯!




サーダーのチェパさんがアレンジしてくれたランチセットは
サンドイッチ、パスタ、サラダ、スープ、ホットドリンク




出発まで時間があったので
気になる屋台にも寄ってみました
かわいい民芸品がいっぱい
帰りに買おうね!




チョムロンから下って
向こうの山の中腹にある町
シヌワが今日の宿泊地
さあ、あともう少し




下って登って、シヌワに着きました
今日はここ
「シェルパゲストハウス」に泊まります




宿が混んでいるようで
2人1部屋の予定が
3人1部屋になりました




しかも、荷物がまだ届いていません
ポーターの何人かが
まだ到着していないのです




ならば充電だけでもしておこうか
ロッジでは、1台につき100ルピー(約100円)で充電ができます
テント生活に入ると充電環境がなくなるので
今のうちにできるだけ




そうこうしているうちに、夕食の時間
今日は、念願のモモ(ギョウザ)にありつけました!
今のところ、食事のハズレはありません
予想外のことがいろいろ起こっても
食が充実しているとなんとかなるものです




明日はどんなことが起こるんだろう
期待に胸をふくらませつつ
早々に眠りについたその夜中…
突如、地響きと爆音がロッジを襲いました
あわててベッドから起き上がる私たち
何? 何?
なにが起こったのぉ〜???!!!!


>>Part5へ続く



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はじめてのヒマラヤ登山2019 報告レポート③

はじめてのヒマラヤ登山2019
「アンナプルナサンクチュアリからヒマラヤのピークへ!」
2019年4月21日(日)〜5月6日(月)

CONTENTS-------------
Part①「旅立ち」
Part②「ネパール上陸」


■Part③「荷物が来ないけどキャラバン始まっちゃった」(2019.4.23)


朝5時
ホテルのロビーにメンバーが集合




キャラバンの荷物は
すべてこのダッフルバッグに詰め込みました




2人の荷物はまだ届いていません
でも、待っていると登頂ができなくなってしまうので
ひとまず先へ進むことに
現地エージェントにお借りしたシューズで
取り急ぎ出発です




私たちの専用バス
照明が微妙ですが
この車が登山口まで運んでくれます




明るくなった車内はこんな感じ
年季十分
シートベルトもあってないようなもの




小さいことは気にしない〜♪
なんたって、ネパールの旅が始まったのですから
カトマンズの街を抜けて
一路ポカラへ




朝食はをホテルのお弁当
サンドイッチにチョコマフィン
ゆで卵2個、バナナとリンゴ
そしてジュース




途中、コーヒースタンドにも寄ってくれました
のんびり旅です




ポカラに着いたのはちょうどお昼
このお店でランチします 




ネパールの国民食ダルバート
ご飯とダルスープはおかわり自由
お腹いっぱいいただきました




ここでしばらく待機
ロストバゲージに関する連絡が
カトマンズから入ることになっています




結局、2人の荷物は
経由地のクアラルンプールで見つかりました
明日以降、輸送が始まるので、
私たちの手元に届くのは2〜3日後とのこと
となれば、当面必要なものをポカラで買い揃えなければなりません
さっそく、お買い物です




ポカラでトレッキング装備を調達すると
ほっとひと安心
その後、バスは悪路で大揺れだったのですが
全員、深い眠りに落ちました




ポカラから2時間半
気づけば陸路の終点「シワイ」に着いていました
ここからトレッキングが始まります




時刻はすでに18時
行けても、一番近い村「キューミ」までになりそうです
それでも、進みます! いや進みたい!
待ちに待ったキャラバンスタートです!


>>Part4へ続く



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はじめてのヒマラヤ登山2019 報告レポート②

はじめてのヒマラヤ登山2019
「アンナプルナサンクチュアリからヒマラヤのピークへ!」
2019年4月21日(日)〜5月6日(月)


CONTENTS-------------
Part①「旅立ち」


■Part②「ネパール上陸」(2019.4.22)


早朝の香港空港
1日遅れでネパールに向かいます




お腹も満たして
行く気は満々




あとは肝心の飛行機が
飛んでくれれば!




予定の便はどうやら飛ぶようです
しかし
カトマンズ行きではありません
クアラルンプール、マレーシア行きです




香港→ネパール便が毎日あるわけでないので
今日中にネパールに入るには
この経由便しかないのです




予定にはまったくなかったクアラルンプール空港
そろそろメンバーにも旅の疲れが出始めてきた?




待って待って
カトマンズ便の搭乗時間
今度こそネパールへ!




現地時間4/22(月)18時
日本を発って約30時間後
眼下にカトマンズの街が見えてきました




ついに来ました
ようやく
ネパール上陸です!!




現地エージェントのスタッフと
サーダー(ガイド頭)がお迎えに来ているはず
早く合流したい




ところが
その後、2時間近くも空港から出ることができませんでした
2人分の荷物が出てこなかったのです
ロストバゲージです!
明日からの登山に必要な全装備が入っています
1つはクアラルンプールで見つかりましたが
もう1つは見つかっていません





不安なままホテルへ向かう一行
鳴り響くクラクション
車線のない道路の大渋滞
カトマンズらしいエネルギーも
今日の私たちには刺激が強すぎる





それでも、
ホテルについて全員が顔を合わせれば
笑顔になれました
この仲間と力を合わせて
困難を乗り越えていきましょう




実際に
ほら
ご飯が出てきたらみんなご機嫌



 
トラブル続きの旅の幕開けと
ネパール上陸に
今日はカレーでカンパイ


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はじめてのヒマラヤ登山2019 報告レポート①

はじめてのヒマラヤ登山2019
「アンナプルナサンクチュアリからヒマラヤのピークへ!」
2019年4月21日(日)〜5月6日(月)



2019年のゴールデンウィークに
9名のメンバーでヒマラヤに行ってきました
15泊16日という長い山旅で
たくさんのアクシデントと
数え切れない感動を経験してきました
少しずつ、レポートをあげていきますので
この旅を一緒に味わってみてください




■Part①「旅立ち」(2019.4.21)


ついにこの日がやってきました
満を持して、ネパール出発です!




構想から約2年
2013年の「はじめてのヒマラヤ登山」に続く
ライトエクスペディション第2弾
心も体も生活も
年明けからすべてこのチャレンジのために整えてきました
あとは、存分に力を発揮してくるだけ




空港にかけつけてくれた応援隊
早朝からありがとう
「気をつけて行ってきてね」
「頑張ってくるね」
本来なら、こんなやりとりをしながら
穏やかに旅立っていくはずでした




「トラベルはトラブル」
まさに、これです
搭乗予定の飛行機が羽田に来ていません
出発予定はなんと4時間後!




さあ、どうしよう
ここからてんやわんやの始まり
今日中にネパールに着けないかもしれず
そうなると、経由地・香港泊になるかもしれず
急遽、宿泊に必要な荷物を
スーツケースから出さないと




なかには
一度開けてしまったが最後
4人がかりでないと閉まらないスーツケースもありまして
ちょっとしたパニックがあちこちで起きました




全員のトランクの蓋が閉まる頃には
汗びっしょり
あとは、この荷物が
無事カトマンズまで届くことを祈りましょう




あまりにも長く羽田で待ったので
このままネパールには行けないのではと不安がよぎりました
でも、なんとか4時間後に飛行機が離陸
晴れてネパールへ向けて旅立ったのです




経由地の香港に着いたのは現地時間の18時すぎ
カトマンズ最終便が出た後でした
あと1時間早ければ…と悔やまれますが




もうこうなったら
香港ナイトを楽しむしかありません
幸い、みんな元気
波乱の幕開けを
楽しむ余裕がまだあります

食べて、寝て
明日に備えよう!

明日は飛行機飛んでくれるよね…??

早くネパールに行きたいよ〜


>>Part2へ続く






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