北アルプス裏銀座テント泊大縦走 2014.9.19-23 レポート

*DAY1・9/19(金)*
新宿〜平湯〜新穂高登山口〜わさび平小屋(テント泊)
 

北アルプスの裏銀座を
テント泊で縦走する山旅が始まりました
5日分のテント生活必需品が入ったバックパックは
背負うと、頭がまったく見えません




そんな荷物の重さ以上に気になるのが「天気」
どうも、明日から崩れそうなのです
テルテルさん、どうかこの旅にも奇跡を!




起点の新穂高登山口から1時間半ほど歩くと「わさび平小屋」
初日の足慣らしは、ここまでです




さっそく、おのおのテントを張って




暗くなる前に夕食の支度にとりかかります




今晩はおでんと野菜鍋
しっかり食べて明日からの大縦走に備えます




*DAY2・9/20(土)*
わさび平小屋ー小池新道ー鏡平山荘ー弓折分岐ー双六小屋(テント泊)


縦走2日目
出発前の予報では、今晩は降雪のはずでした
でも、きっとこの分なら大丈夫そう
予報がはずれて好天になりますように




祈りが通じたのか
日が差し込んできました




ならば、元気を出して登りましょう
今日は標高にして1200mかせぎます




登山道の脇で
秋の高山植物も応援してくれています
イタドリの実に




サワヒヨドリ




アキノキリンソウも




標高が高くなるにつれ
紅葉も色濃くなってきました




登ること約2時間
振り返ると西穂・焼岳・乗鞍岳が一望できる高さに来ていました




さらに天気はよくなり
鏡平では極上の景色に迎えられたのです




鏡平山荘でランチ休憩をとり



 
弓折岳を経て




本日のゴール、双六小屋を目指します




午後3時
鷲羽岳の手前に赤い屋根の双六小屋が見えてきました




テント場は標高2600m
双六池に面した開放的な場所です
連休の土曜日とあって大賑わい




まあ、まあ、とにかくカンパイしましょうよ
今日は、ホントによく歩きました〜




極度の冷え込みもなく、満天星が降りそそぐキャンプ場
どうやら降雪にあわずに眠れそうです




*DAY3・9/21(日)*
双六小屋ー双六岳2860mー三俣蓮華岳2841mー水晶小屋(小屋泊)


縦走3日目
なんと、今日も晴れ!
しかも、これまでで一番の好天!
鷲羽岳の向こうから、今まさに朝日が昇ろうとしています




日が出るまでの時間帯は寒さとの戦い
あたたかい飲みものやスープで体を温めます




すっかり登った太陽
そのパワーに後押しされて元気よく歩き出します
さー今日も頑張るぞー




大地や空のスケールと比べたら
人は、なんて小さいんでしょう




けれど、小さいながらも一歩一歩を積み重ねていけば




ちゃんと、目指す場所にたどりつけるのです




私たちは常に旅の途中
仲間と一緒に、あの山の先、あの空の下を目指します




登山道の途中で霜柱を発見しました
山の朝は、芸術の宝庫です




本日2つ目のピーク
三俣蓮華



 
そこを越えると鷲羽岳がすぐ目の前
木々の紅葉も、日に日に進んでいます




楽しみにしていた三俣山荘名物のサイフォンコーヒー
ケーキと一緒にいただきました




楽しいランチの後は
鷲羽岳への登り




きつかっただけに
山頂に着いたときの達成感はひとしお




*DAY4・9/22(月)*
水晶小屋ー水晶岳ー真砂岳ー野口五郎岳ー烏帽子小屋(テント泊)


昨日の午後、水晶小屋に着いたときはかなりヘトヘトで
とても水晶岳への往復はできそうにありませんでした
そこで、今朝早く起きて、朝ご飯の前に登頂することに




夜から朝へ




荘厳な時間を
水晶岳の特等席で過ごせる贅沢さ




大地の向こうには槍ヶ岳
美しすぎて祈りを捧げたくなる朝でした




午前7時
水晶小屋出発のとき
今日もロングトレッキングです




水晶小屋からの下山道はなかなかの難所
切れ落ちた場所を慎重に下っていきます




乗越まで下りてきました
ここで恒例の青空カフェタイム
お天気ならではの楽しみです




そして、最深部の野口五郎岳へ
大縦走のクライマックスを迎えます




山頂は360度の大パノラマ
ゴロゴロ、ゴツゴツした岩山かと思っていたら
意外にも白く優美な山でした




で、山頂の記念写真は
ゴローの(というかゴローっぽい)ポーズで




本日の幕営地「烏帽子小屋」に向かう途中で
貴重な体験をしました




高瀬ダムのほうからガスが上がってきて
反対側の頭上からは太陽の陽射し




初めて見ました!ブロッケン現象!
水と光の共演




ブロッケン現象に興奮して若干到着が遅くなったものの
烏帽子小屋では景色のいい場所にテントを張ることができました
縦走最後の夜はここで過ごします




*DAY5・9/23(火)*
烏帽子小屋ー烏帽子岳ーブナ立尾根ー高瀬ダム
    

今朝も夜明け前にテントを飛び出し
烏帽子岳に向かって歩き出しました




前烏帽子岳を越える頃
空がオレンジのグラデーションに染まり始め




日の出を迎えました
縦走中、何度も拝んだご来光
ついに今日が最後です




来てよかった
登ってよかった
5日間、こんなにどっぷり山の生活に浸ってしまって
ちゃんと日常に戻れるのでしょうか




高瀬ダムまでは、ひたすら下りです
北アルプス三大急登と言われる
ブナ立尾根を一気に下っていきます




ずっと森林限界にいたので
森がなつかしい
数日前よりさらに季節が進んだような気がします





結局、雨どころか、絶好の天気に恵まれた5日間でした
ミラクルをくれた山の神様に感謝です



 
昼頃、高瀬ダムで感動のゴール
過酷な旅でもあったけれど
やり遂げた達成感のほうがはるかに勝っています
ともに歩いた仲間と、あたたかく迎え入れてくれた山に
ありがとぅ〜!





Copyright ©  TRACE All Rights Reserved.