6月の山ジム① 2024.6.9 レポート

2024年6月9日(日)
「富士山1合目〜準高所トレーニング 」レポート




毎年恒例となった
「富士山山ジム」
夏山に向けての準高所トレーニングです




吉田ルート「馬返し」から歩き始め
一合目、二合目、
と気持ちのいい新緑の中を登っていきます





標高が上がるにつれ
空気の薄さを感じるようになります
よりいっそう呼吸を大事に
一歩一歩





それでも
全員元気に五合目の佐藤小屋を通過
毎年、この先から急激に脚が重くなってきます




今年もそれなりに身体に変化が…
心拍を上げすぎると
指先にしびれを感じるので
少しペースを落として酸素をめぐらせ
身体を回復させながら登ります




時間で折り返して下山します
今年はメンバーの足並みが揃っていたこともあり
先頭のメンバーは7合目(2700m)まで登れました




準高所トレーニングは
低山トレーニングでは得られない
多くの気づきがあります

とくに体調の善し悪しが顕著に出るので
本番登山でも
いかに当日までの過ごし方
体調管理が重要かがわかります


さて、6/29(土)の山ジムも
富士山での準高所トレーニングを予定しています
次回は須走コース!
夏山前の最後のトレーニングです





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おでかけトレッキング 2024.6.1 レポート

2024年6月1日(土)
「おでかけトレッキング・新緑編」レポート



山梨県の小楢山
ぶどうの里を見下ろすこの山で
新緑トレッキングを楽しみたいと思います




塩山駅から車で焼山峠へ
標高1500mの登山口で出迎えてくれたのは
ハルゼミの大合唱
その波長とリズムが
身体の奥まで心地よく響いてくる




雨上がりの森
樹木も大地もほどよく潤い
新緑がいちだんと鮮やか




シダの森をしばらく行くと
突如現れた
ヤマトタケル伝説の「的石」




その先はレンゲツツジの群生地
まだ2〜3分咲きといったところですが
十分に目を楽しませてくれました




シダの森から苔の森へ
ゆるやかに登りながら山頂へ




2時間弱で小楢山のピーク
晴れていれば
富士山が目に飛び込んでくるはずなのですが




今日はモクモクの雲に阻まれ
こんな感じ
もともと雨予報だったことを思えば
この天気は上出来ですね




「でも、やっぱり富士山に会いたいね」
ということで
山頂カフェしながら
待つことにしました




富士山、出待ち中




結局、雲はとれませんでしたが
開放的な山頂で
たっぷりくつろがせていただきました




また別の季節にまいりましょう




この先は
「父恋し道」で下山です




途中、幕岩にも登ってみることに
「おでかけトレッキング」のはずが
ここだけ「岩稜実践」!?




岩の上は360度の大パノラマ!
登ってきた甲斐がありました




「岩稜実践」のあとは「探検トレッキング」
滝沿いの荒れた道を下りたり
前半とはまったく違う顔をもつコース
なかなか楽しい山です




かつては修験の山
美しい苔の森に
趣のある石仏が点在しています




下山後は、農園にお立ち寄り
新緑、岩登り、苔の森の探検
最後はさくらんぼ!
と「おでかけ」を満喫した1日でした




これから、梅雨の季節を迎えます
コンクリートに囲まれた町に暮らしていると
身体の水はけが悪くなっている感覚があります

こうして山に来てみると
生物がいかにうまく水を循環し
共生しているのかがわかります

そんな自然の中を1日歩いて
身体を「自然」に同調させていくと
私たち自身の保水・排水機能も
整っていくような気がします

水の季節に限らず
山を下りたときに感じるあのスッキリ感は
自然の波長で
心身がチューニングされたからなのかもしれません


次回のおでかけトレッキングは秋に開催予定
山粧う時期に
またご一緒しましょう!


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5月の山ジム 2024.5.19 レポート

2024年5月19日(日)
山ジム「高水三山+1座」 レポート




奥多摩の「高水三山」で山ジムします
夏山に向けて、どんどん体力を上げていきたい時期なので
三山のあとも縦走する予定




歩き始めは
最大心拍数の70%以内で




そこから段階的に心拍を上げていきます
心拍トレーニングをするうえで
少しずつ運動に身体を慣らしていくことが
とても大事




自分の心拍ゾーンに合わせて歩くと
前の人と大きく間があきますが
それでOK




1座目のピーク「惣岳山」
先に着いたメンバーは最後尾まで戻り
全員が一旦ここで集合します




休憩を入れて、2座目へ
心拍数は、最大心拍数の80〜83%
ウォームアップがうまくできた人にとっては
もっとも気持ちよく歩けるペースです




2座目の岩茸石山
いつもながら
多くの登山者でにぎわっていました




さらに、3座目の高水山へ
ラストの登りなので
調子がよければ
最大心拍数85%以上で歩いてみます
ここまでの心拍管理がうまくできていると
心拍をしっかり上げて歩くことができます
とはいえ、筋持久力とのバランスもあり
心拍は上げられるのに
脚が上がらないということも起こってきます




それぞれが
自分の弱点に気づかされながら
高水山の山頂へ




この先、もう2座縦走する予定でしたが
雨雲が迫っているため
軍畑駅にエスケープ




軍畑駅まで下ってくると
天気がもちそうな気配
当初のコースの予定にはなかった
物見山にオプションで登ることにしました




はじめて歩く平溝尾根
やや荒れたトレイルでしたが
これもいいトレーニングになりました



来月(6月)の山ジムは富士山を予定しています
今夏、標高の高い山に行く方は、
事前トレーニングとしてぜひご参加ください

今年7〜9月の間は、山ジムの開催がありませんので
6月の山ジムを有効活用していただければと思います






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「残雪の槍ヶ岳」2024.5.16-18 レポート

2024年5月16日(木)-18(土)
「残雪の槍ヶ岳」レポート



<DAY1・5/16>
 
ニリンソウが満開を迎えた上高地




ここから向かうのは槍ヶ岳
じつは、残雪期の槍ヶ岳ははじめて
どんな旅になるのか楽しみです




サンカヨウも咲いていました
雨だったら
透明な花びらが見られたかも




今回の旅、じつは天気があやしいのです
初日の歩き出だしは
ご覧のようにまずまずですが
今日の夕方から明日にかけて
大荒れ予報が出ています




予報どおり
遅い午後から雨が降り出しました





本日の宿「槍沢ロッジ」に到着
小雨のうちに
なんとか行動を終えることができました


稜線は降雪の予報が出ています
明日の登頂はどうなることか




<DAY2・5/17>

一夜明け
小屋の玄関前は真っ白
標高1800mでも雪が降りました




となると
上はかなり積もっていそうです
雪もそうですが
風の影響がかなりありそうです




気温は0度
かなり寒いです




本日中に肩の小屋に入るには
ギリギリ9時にここを出れば大丈夫
それまではヨガなどしながら
天候の回復を待ちたいと思います




身体がほぐれてきた頃
天候も回復してきました




日差しも出てきたので
いよいよ出発することに




上空はだいぶ明るくなりました
風は残っていそうですが
途中で引き返すことも覚悟して
ひとまず歩き始めます




残雪期の登山は
雪解けの状況次第で
歩くルートが変わります
踏み抜きにも注意しないといけません




でも
景色は最高に美しいのです




槍沢をコツコツ登ること約5時間
疲労はマックスですが
槍ヶ岳が見てくれているので
頑張れます




直下の急登を通過中
アイゼン&ピッケルワークを確実に!
歩きと呼吸を合わせて!
あともうちょっとです




槍ヶ岳山荘に到着しました

小屋に入る前に槍ヶ岳を見ると
ところどころ雪が残っていて
とても登頂は難しそうです

明日は、ここから下山することになりそう
残念ではありますが
出発時の天候を考えると
ここまで来られただけでも、すごいことなんです




<DAY3・5/18>

昨夜、ガイドとメンバーで
作戦会議を開きました
もし、明日の朝のコンディションがよければ
登れるところまで本峰に登ってみようか、と

ということで
朝日が昇ってくる時間帯に
装備をつけて出発となりました




思っていたより気温が下がらなかったおかげで
雪が氷っていません
途中でアイゼンをはずして登り始めました




この状態なら
頂上まで行けるかもしれません




頂上、来ちゃいました




山頂に立つのは無理だろうと
あきらめていただけに 感動的な瞬間です




ここから見た朝日が 
格別だったのは
言うまでもありません




朝食を終え
槍ヶ岳にご挨拶をして
下山開始




昨日、フウフウしながら登ってきたこの斜面
今日はピカピカの太陽に照らされてきれいだな




進む先には富士山




振り返ると槍ヶ岳
登頂の余韻を存分に味わいながらの下山です




とはいえ
標高3,179mから1,500mの上高地への下山は
なかなかハード

下山日にありがちな
ザックがパンパン現象ももれなく起きていますが
楽しい思い出が増えたせいだと
前向きに解釈して
ニリンソウのトレイルを下っていきます



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5月の山ジム&山ジムLight 2024.5.12 レポート

2024年5月12日(日)
山ジム&山ジムLight 「高柄山」レポート




上野原駅から徒歩30分の御前山登山口
ここから今日の山ジムが始まります




30分で標高を240m上げ
上野原御前山の山頂へ
急な斜度に苦戦しながらなんとか登ってきた感じ
なかなか手強い山ですね




その先は
高柄山(733m)を目指して縦走




途中、鎖場が出てくるなど
決して侮れない低山です




それでも
美しい新緑の中を




自分の心拍ゾーンで
登っていくのは気持ちいいもの




今日は、だいぶ脚力を使いましたので
大丸までは行かずに下山します




清流あり新緑ありで
クールダウンしながら四方津駅へゴール
計6時間半のトレーニングでした




間もなく梅雨の季節がやってきます
湿度と暑さに身体を慣らしていけるよう
山ジムを通して
装備やウエアリングを工夫していきましょう








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