残雪の「蝶ヶ岳」2025.4.27-29 レポート

2025年4月27日(日)-29日(火祝)
「残雪の蝶ヶ岳」レポート



<DAY・1>

この日は、上高地開山祭の日
にぎわう河童橋を後に、徳澤へ
昨年同じ時期に咲いていたニリンソウが
今年は1輪も見当たりません
雪もわずかに残っています
今年は春が遅かったようです




上高地から2時間ほどのトレッキングで
本日の宿「徳澤園」に到着
明日は蝶ヶ岳に登頂するので
ゆっくり休んで明日に備えます




気になるのはお天気
稜線は荒れそうです
無事山頂まで行けるでしょうか
前穂のこの景色も今日が見納めかしら




そんな不安を忘れさせてくれる
徳澤園の夕食
ここまで来ただけでもよし
と思わせてくれます




<DAY・2>

朝、起きてみると
そこまで悪天でもなく
風もおだやか
いざ、蝶ヶ岳に向けて出発です




登山口から1時間ほど登ったところで
アイゼンを装着
長い長い長塀山を
じわじわ登っていきます




長塀山の山頂付近までは
時折、日ざしも出たりして
まずまずの天気でしたが




その後、急激に天候が悪化
蝶ヶ岳山頂までの道は
ご覧のとおり真っ白に




強風と雪で顔が痛い
山小屋が見えたときは
ほっとしました




<DAY・3>

夜じゅう続いた荒天は
朝になってもおさまらず
むしろ、風の勢いが増しています
しばらくヨガをしながら
天候の回復を待つことにします




少し回復してきたので出発
空はきれいに晴れていますが
稜線は吹き飛ばされそうなほどの強風
一歩一歩、踏ん張りながら歩きます




蝶ヶ岳山頂方面を振り返ると
蝶ヶ岳ヒュッテと常念岳が見えました




相変わらずの強風ですが
目の前に穂高も見えてきました




昨日は見られなかった
素晴らしい景色が
圧倒的な美しさで広がっていました




昨日昇ってきた長塀尾根を下っていきます
下りは早いです




晴天の徳澤に無事下山
風だけはまだ強く吹いています

残雪の蝶ヶ岳のはずが
新雪の蝶ヶ岳になりました
でも、登山道は踏み抜きもなく
全体的に歩きやすい道でした

下りてきてしまえば、
稜線のあの厳しい吹雪がなつかしい

春の雪山の厳しさと
美しさの両方を経験した旅でした







Copyright ©  TRACE All Rights Reserved.