紅葉の北海道5days 2015.9.19-23 レポート

シルバーウィークの5日間
ひと足早く、大スケールの秋を見つけに
北の大地にやってきました!


【DAY1・9/19】

千歳空港から富良野へ
天気は今ひとつですが
今日から始まる山旅に心躍ります




まずは栄養補給
北海道といえば、やっぱりこれです




お腹を満たした後は
本日の宿泊地・旭川のキャンプ場へ
テントを張り終えたら明日からの登山の準備




夜、キャンプ場から見上げた空には星が
明日の天気予報は雨だけど
どんでん返しを期待しながら眠りにつきます




【DAY2・9/20】

今日から1泊2日で大雪山を歩きます
天気は……予報通り雨
登山口「姿見池」もまっしろです



本来なら、こんな動物たちに出会えるようですが
今日はおあずけですね




それでも
燃える紅葉の気配十分
紅葉観賞は明日の下山時までとっておくことにします




午前8時
うっすらと霧雨が降る中、登山スタート




9時半
八合目を通過
標高が上がるにつれ雲が濃くなり
風も強くなってきました




10時半
大雪山の主峰「旭岳(2290m)」に到達
初冠雪があってもおかしくないこの時期
寒さに身体がふるえます




旭岳から黒岳へ縦走します
山の反対側に来ると風もおさまり青空がのぞき始めました
防寒を強化していたためか
身体があっという間にほてります




このまま天候が回復するのでは
とメンバーの期待が高まった頃




再び天気が崩れてきました
このあと約2時間
私たちはひたすら強風と戦うことになったのです




大雪山の洗礼を受け
黒岳石室に着いたのが午後3時
その後、雨は上がったものの風は依然強く
この夜は伝説の一夜となりました




【DAY3・9/21】

一晩中吹き荒れた風が
うそのように鎮まり
テントの外に出てみると
東の空が赤く染まっていました




晴れたら行こう
と約束していた朝日の見える山に
みんなで出かけます




黒岳の左側から登る太陽
北海道に来てからずっと待ち望んでいた瞬間です



 
大雪山の厳しさを経験した後だからこそ
感慨ひとしお



ご来光を楽しんだ桂月岳から
私たちのテントがよく見えました
風雨から守ってくれた頼もしい我が家




お世話になった黒岳石室とも
お別れです





出発の準備を整えていると
かわいい訪問者に遭遇!
よく遊びに来るそうです




なんだか今日は
すべてがキラキラ輝いて見えます
いざ、出発!




真っ青な空と大地




色づく山肌




チングルマも綿毛から紅葉へ




ナナカマドのアーチを抜けて




大スケールのカルデラ「お鉢平」




大雪山の雄大な自然に圧倒されっぱなし




中岳分岐まで来たら
温泉と紅葉のコースへ



 
紅葉に見とれていると
硫黄の匂いがしてきました




秘湯「中岳温泉」です
山間部に忽然と涌き出ています




白濁色の硫黄泉




足をつけてみると
ちょうどいい温かさ




でも温泉が湧き出ているところは
アッチッチ




中岳温泉から先は
絶景の紅葉街道




一面に広がる草紅葉の間を
お散歩です




チングルマの大群生地
その向こうには昨日登った旭岳の姿





裾合平を過ぎれば
ロープウェイの姿見駅まで約2時間




シラタマノキや




エゾオヤマリンドウなど
今日は高山植物にもたくさん出合えました




旭岳の噴煙が見えるところまで来れば
ゴールはもうすぐ




ついに起点の姿見池に帰ってきました
昨日とはまるで違う景色が広がっていて
驚きです





食事と温泉をすませてキャンプ場に向かうと

急きょテントをタープにして即席屋台を設置
困難もまた楽しい北海道の旅なのでした




【DAY4・9/22】

キャンプ場で迎える最後の朝
アウトドアの食事にもすっかり慣れました
いえ、むしろ快適です




本日は日帰りで
「十勝岳(百名山)」に登ります




登るルートは
望岳台から山頂までのピストン




活火山の十勝岳
砂礫の道をひらすら登っていきます




巨大な昭和噴火口に出たら




その先は絶景の稜線歩きのはずでしたが
山全体、すっぽりと雲に覆われしまいました




時折雲が流れたかと思えば
また包まれ、を繰り返し




吹き出すガスと強風に耐えながら
登頂です



 
山頂で一瞬、青空がのぞいたっきり
ずっと雲の中を歩いています
でもあの雲の下に出れば晴れてるね




雲の下に出ましたー
下界はいい天気です




下山後
山麓の観光スポット「青池」に立ち寄り





北海道最後の夜は
富良野岳の登山口近くの温泉宿に泊まります
かみふらの地養豚をいただきながら
早くも山の思い出話に花が咲きます




【DAY5・9/23】


最終日
本日は富良野岳に登ってから帰京します





最短でも往復6時間半のコースを
欲張りにも歩いてしまおうというわけ





昨日登った十勝岳と同じ十勝岳連峰なのに
こちらは、高山植物がとても豊かです





富良野岳の山頂が朝日を受けて輝いています






ハイマツとナナカマド
美しい紅葉のトレイルを行く楽しい登山




富良野岳分岐に出ると
これまでとは一転
冷たい強風が吹き始めました




必死で防寒着を着込む私たちの目線の先に
十勝岳、旭岳の絶景が広がっていました
寒さも忘れ、しばらく見入ってしまう美しさでした




やっと富良野岳の山頂直下まで来ました
あともう少しです



 
ラストピーク富良野
最終日にふさわしく
申し分のない絶景に迎えられました




2日目の大雪山と4日目の十勝岳で
北海道の厳しさを体験した私たちには
この穏やかな時間がこのうえなく平和に感じられます




厳しさも美しさも想像をはるかに超えていた北海道の山
5日間の滞在ではとても短すぎます
だから、また絶対に来ます!
そして今度こそホンモノのナキウサギに会うぞ!






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