白峰三山テント泊縦走 2015.7.19-21 レポート

【1日目】


今回の山旅は
ここ「広河原」から始まりました




南アルプスの北岳・間ノ岳・農鳥岳を
テント泊で行く2泊3日の縦走です




パンパンにつまった60リットルザック
その重さを肩に感じながら、やや緊張気味にスタート




なぜなら、ただでさえハードな山行が
台風の影響で日程が1日短くなってしまったのです



 
約13kgの荷物を背負って
3泊4日だったコースを2泊3日で歩きます
でも、この縦走に向けてトレーニングを積んできたメンバーです
きっと大丈夫でしょう




台風一過で晴れると思っていた天気は
いまだ不安定なまま
雨が降ったり止んだりを繰り返しています




えっちらおっちら
重い荷物と暑さと雨
思った以上に体にこたえます




出発から3時間半
コースタイムをはるかにオーバーしたものの
どうにかこうにか白根御池小屋に到着しました




本日はここにテントを張りまーす




設営が終われば、あとはお腹を満たすだけ
さあ、ごはんごはん♪




初日は特別に肉料理
明日からのハードな登りに備えて
モリモリいただきます




【2日目】


明け方の大雨と突風が鎮まり
空がピンク色に染まった2日目の朝




いざ北岳に向けて出発です!




午前5時半
向かいの稜線から朝日が昇ってきました




久しぶりの太陽に
テンションが上がります




鳥も元気にさえずり




虫も




草花も生命力に満ちあふれ





そんな生き物たちとお話しながら
ゆっくり北岳へ向かいます




お花畑の散歩が終わると
そこはもう北岳に続く稜線
目の前に甲斐駒ケ岳の白い山肌が迫ります




振り返ると富士山
ただただ素晴らしい眺めだけがどこまでも広がっています




美しさとは裏腹に自然は厳しい
容赦なく強風が吹き付ける稜線
ここをひたすら登っていくのです




ちょうど3000メートルの地点にある北岳肩ノ小屋を経て




一歩、また一歩、高みへ




そしてついに
登頂です




残念ながら視界は真っ白
であれば、ダメもとでやってみましょ
通称「晴れ乞いの儀式」




北岳から下ってくると
山頂の雲がとれかかっていました
今になって晴れ乞いがきいてきたのかも




行く手の間ノ岳山頂も
もう少しで見えそうです




あっ、タカネマンテマ!
見たかったんだ、この花




北岳から間ノ岳に向かう稜線もお花でいっぱい




ぽっかり浮かぶ雲を見ながら
夢のような稜線散歩




歩き始めて8時間
北岳と間ノ岳の中間地点まで来ました
ここにきて、かなりの疲労感です




そこからさらに1時間半
やっとやっと間ノ岳につきました
標高は北岳に次ぐ国内第3位の山です




間ノ岳を過ぎれば
もう農鳥小屋に下るだけ




このあたりから登山者は一人もいなくなりました
その代わり、雷鳥の親子に遭遇
保護色で見えにくいですが、2羽います




前方に農鳥小屋が見えてきました
さまざまな憶測が頭をよぎり
メンバーの口数が少なくなっています




着いてしまえば、なんてことはない!?
いや〜、みんな強くなりました
今まで以上の連帯感と結束感で縦走最後の夜を過ごします




結局この日の行動時間は約11時間でした
いろいろな意味で過酷な1日だったけど
この夕景色でぜーんぶ帳消し
山ってホントにすばらしい




【3日目】


昨夜も突風が何度か吹きましたが
夜が明ける頃には、鎮まりました
今日も4時半に歩き始めます




農鳥岳に向かう稜線でご来光




山に入って3日目
身も心も解放されて
いろんなことに感謝したくなってます




3051mの西農鳥岳に立つメンバー




その先の岩場を越えると




白峰三山のラストピーク「農鳥岳」です
後ろが縦走路
今日は北岳の山頂がよく見えています




農鳥岳の山頂は富士を望む大絶景ポイント
ここで至福の朝ごはんタイム




農鳥岳を過ぎればあとはひたすら下りです




美しすぎます
このままずっと
この景色を見ていられたらいいのにね




鐘のある大門沢下降点まで来ました
長い下りに備えて体を整えます




急なザレ場の直後の吊り橋を渡り




今にも崩壊しそうな吊り橋を渡り




足元スカスカでホントに怖い吊り橋を渡り




奈良田温泉でゴォォォール

満身創痍ではありますが、
全員無事に白峰三山の縦走をなしとげました
濃すぎてしばらく放心状態になりそうな予感もします
みなさま、オツカレサマでした!


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