「残雪の槍ヶ岳」2024.5.16-18 レポート

2024年5月16日(木)-18(土)
「残雪の槍ヶ岳」レポート



<DAY1・5/16>
 
ニリンソウが満開を迎えた上高地




ここから向かうのは槍ヶ岳
じつは、残雪期の槍ヶ岳ははじめて
どんな旅になるのか楽しみです




サンカヨウも咲いていました
雨だったら
透明な花びらが見られたかも




今回の旅、じつは天気があやしいのです
初日の歩き出だしは
ご覧のようにまずまずですが
今日の夕方から明日にかけて
大荒れ予報が出ています




予報どおり
遅い午後から雨が降り出しました





本日の宿「槍沢ロッジ」に到着
小雨のうちに
なんとか行動を終えることができました


稜線は降雪の予報が出ています
明日の登頂はどうなることか




<DAY2・5/17>

一夜明け
小屋の玄関前は真っ白
標高1800mでも雪が降りました




となると
上はかなり積もっていそうです
雪もそうですが
風の影響がかなりありそうです




気温は0度
かなり寒いです




本日中に肩の小屋に入るには
ギリギリ9時にここを出れば大丈夫
それまではヨガなどしながら
天候の回復を待ちたいと思います




身体がほぐれてきた頃
天候も回復してきました




日差しも出てきたので
いよいよ出発することに




上空はだいぶ明るくなりました
風は残っていそうですが
途中で引き返すことも覚悟して
ひとまず歩き始めます




残雪期の登山は
雪解けの状況次第で
歩くルートが変わります
踏み抜きにも注意しないといけません




でも
景色は最高に美しいのです




槍沢をコツコツ登ること約5時間
疲労はマックスですが
槍ヶ岳が見てくれているので
頑張れます




直下の急登を通過中
アイゼン&ピッケルワークを確実に!
歩きと呼吸を合わせて!
あともうちょっとです




槍ヶ岳山荘に到着しました

小屋に入る前に槍ヶ岳を見ると
ところどころ雪が残っていて
とても登頂は難しそうです

明日は、ここから下山することになりそう
残念ではありますが
出発時の天候を考えると
ここまで来られただけでも、すごいことなんです




<DAY3・5/18>

昨夜、ガイドとメンバーで
作戦会議を開きました
もし、明日の朝のコンディションがよければ
登れるところまで本峰に登ってみようか、と

ということで
朝日が昇ってくる時間帯に
装備をつけて出発となりました




思っていたより気温が下がらなかったおかげで
雪が氷っていません
途中でアイゼンをはずして登り始めました




この状態なら
頂上まで行けるかもしれません




頂上、来ちゃいました




山頂に立つのは無理だろうと
あきらめていただけに 感動的な瞬間です




ここから見た朝日が 
格別だったのは
言うまでもありません




朝食を終え
槍ヶ岳にご挨拶をして
下山開始




昨日、フウフウしながら登ってきたこの斜面
今日はピカピカの太陽に照らされてきれいだな




進む先には富士山




振り返ると槍ヶ岳
登頂の余韻を存分に味わいながらの下山です




とはいえ
標高3,179mから1,500mの上高地への下山は
なかなかハード

下山日にありがちな
ザックがパンパン現象ももれなく起きていますが
楽しい思い出が増えたせいだと
前向きに解釈して
ニリンソウのトレイルを下っていきます



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残雪の涸沢 2024.4.27-29 レポート

2024年4月27日(土)-29日(祝)
「残雪の涸沢」レポート



<DAY1・4/27>

開山祭でにぎわう上高地・河童橋
そんなおめでたい日と
槍ヶ岳出発日が重なりました




咲き始めたばかりのニリンソウ
お花畑になるのは
もう少し先のようです




1日目のゴールは徳沢
2時間ほどの軽トレッキングでした




今晩は徳沢園泊
泊まるは10年以上ぶり
「山ヨガ」の立ち上げ時には
たいへんお世話になりました




新しい施設ができたり
お部屋がリニューアルされていたりと
当園の進化に感動しながら
束の間の徳沢ステイを楽しみます




変わっていないのは
食事の豪華さとおいしさ
旅の気分を盛り上げてくれます




<DAY2・4/28>

2日目はさわやかに晴れました
この旅のゴール「残雪の涸沢」に向けて
出発します




穂高の雪景色と
穂高ブルーのコントラスト
なかなか見られない絶景を味わいながら
一歩一歩




ずいぶん大きな実
と思ったら猿でした
優雅に暮らしていますね




北穂の銀嶺が見えると
気持ちはさらに高揚




本谷橋を過ぎ
涸沢目指して雪道をせっせと登ります




昨年の同じ時期は
涸沢直下の登りがかなりきつかったけど
今年は、風が適度に吹いてくれたおかげで
体力を奪われずに登ってこられました




雄大な景色に迎えられ
涸沢に到着です




涸沢小屋のデッキでティータイム
残雪期なので外はだいぶ寒いけれど
雪の穂高に囲まれて
夢のような時間でした





<DAY3・4/29>

1日の中で
いちばん美しい時間が訪れました




穂高のモルゲンロート
今だけの
今日だけの
景色です




出発の時間にもなると
太陽は高く上がり
山肌を銀色に照らしています
ああ、ずーっとずーっとこの景色を見ていたい
この景色の中にいたい




後ろ髪引かれながら下山の途につく
それはいつものことです




夏道で行く涸沢は
さほど難しくありませんが
今回はアイゼンをつけての残雪登山
その分、体力的にも技術的にもやや大変だったけれど
その甲斐は十分ある山行でした




上高地に戻ってくると
ツボミだったニリンソウが
たくさん開花していました

涸沢滞在はわずか1日だったけど
何日もいたような錯覚に…
涸沢は、山の竜宮城ですね




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ゼロから始める雪山1day「湯の丸高原」2024.3.23 レポート

2024年3月23日(土)
ゼロから始める雪山1day「湯の丸高原」レポート



雪山入門プログラム「ゼロ雪」の4回目
晴れ間の多い「湯の丸高原」にやってきましたが
ご覧のお天気




で、
雪、多い〜




あまりの雪の多さに
途中から「山ジムラッセル」状態

歩けないところは
はいつくばって
心拍も上がりっぱなし





烏帽子岳は断念して湯ノ丸山にコース変更
やっとたどりついた山頂は強風で吹き飛ばされそう
景色はまったく見えないけれど
雪をかき分けかき分け
登ってきた達成感でいっぱいです





下山は下山で
踏み抜き続出
今日は、ゼロ雪じゃなく
山ジムラッセルだったのかも




下山すると晴れてくるパターン
でも、青空が見られてよかった
後ろを振り返ると湯ノ丸山もくっきり見えていました


今年の「ゼロ雪」プログラム
毎回、予想外のことが起こって
なかなか面白くなっています
想定以上に強化トレーニングになっていて
毎回参加してくれているメンバーなどは
回を重ねるごとに頼もしくなっています

遊びながら雪に強くなる
そんな「ゼロ雪」も
GWの残雪の涸沢が最後!
総仕上げとして、ぜひご参加ください。
何が飛び出すか、お楽しみに〜!





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岩登り「日和田山」2024.3.16 レポート

2024年3月16日(土)
岩登り「日和田山」 レポート




定期的に開催している
日和田山の「岩登り」




今回は雪山に向けて
アイゼンを履いてトレーニングするメンバーも
お二人とも
とてもうまく登っていました




はじめての岩登り
久しぶりの岩登り
どんな方も
無心で登っていきます



 
登るより大変なのがビレー
少しずつ慣れていきましょう




緊張と解放
集中と俯瞰
技術の習得だけでなく
精神への作用も奥深い

どんな方でも参加いただけますので
お気軽にどうぞ!




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室内クライミング講習 2024.1.29 レポート

2024年1月29日(月)
室内クライミング講習 レポート



久しぶりの室内クライミング講習会
経験者も初めての方も
一緒に学べるのが
この講習会のいいところ




登り方の基礎と
安全管理のしかたを確認したあと
クライマーとビレイヤーに分かれて登ります




小さな足場、急傾斜だからこそ
できた・できないが一目瞭然
ここでの手足の使い方やバランスのとり方が
登山や岩稜歩行に活かされます

クライミングに興味がなくても
山の登り下りが上手くなりたい方には最適の練習
登山の総合力アップにお役立てください



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