ゆっくり絶景「白馬岳」2022.9.23-25 レポート

2022年9月23日(金)-25日(日)
ゆっくり絶景3days「白馬岳」



<DAY1・9/23>


雨のスタートとなりましたが
明日以降は回復する予報
白馬の絶景を期待して
本日はひたすら標高をかせぎます




栂池自然園をスタートして
天狗原まで登って来ました
視線の先は白馬乗鞍岳
あの稜線を越えたところが
本日のゴールです




だいぶ降られましたが
無事、宿泊地につきました




雨の日は山小屋に着いてから
やることがいっぱい
濡れたものを乾かしたり
明日の行程を相談したり




そうこうしている間に夕食
長距離移動と雨の登山の1日でしたが
みんな元気に初日を終えました





<DAY2・9/24>


2日目は行程にゆとりがあるので
山小屋で朝食をいただいてから出発




視界はまだ真っ白だけど
白馬岳に向けて
「いくぞ〜」




ナナカマドの紅葉が
始まっていますね




雷鳥坂で
たくさんのライチョウに遭遇!




ライチョウなのか岩なのか
岩なのかライチョウなのか
うーん、完璧すぎる保護色




最初のピーク「船越の頭」
雲の切れ間から
もう少しで太陽が射しそう




と思ったら
虹、来ました〜!




雨のあとの
自然からの贈り物




その先は雲上散歩
あこがれの景色の中を
歩いている喜び




3連休の中日
天気がよければたくさんの登山者が行き交っているはずですが
今日はライチョウとの遭遇率のほうが高いようです




壮大な白馬の稜線




右手に雪倉岳、朝日岳を観賞しながら




消えては湧く雲の中を
ゆっくりゆっくり
歩を進めていく




一歩進むごとに
心が満たされていく




そんな山の魔法に
ずっとかかっていたくなる




気づけば
白馬岳の山頂はすぐそこ




青空に迎えられ
白馬岳登頂




太陽が傾いても
魔法はまだとけていないようです





<DAY3・9/24>


朝日が見たくて
5時に小屋を出発しました





山頂から少し下ったあたりで
ご来光




最終日も
どうぞよい1日でありますように




朝日を浴びながら
夢の稜線を今日も歩きます




たなびく雲海
逆光シルエット
人と自然の共演




昨日、真っ白だった白馬大池が
今日はまぶしすぎるほど
キラキラしています




天気がめまぐるしく変わった3日間でしたが
その分、さまざまな自然の表情を見ることができました

みんな、お疲れさま
そして、ありがとう





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バリエーション登山「前穂北尾根」2022.9.20-21 レポート

2022年9月20日(火)-21日(水)
バリエーション登山「前穂北尾根」



<9/20・上高地〜涸沢小屋>


出発直前までやきもきさせられた台風は
今晩中に温帯低気圧に変わる予報




雨を覚悟した
上高地から涸沢へのアプローチ
結局、1滴も降られずにすみました




台風の影響なのか
涸沢は
幻想的な景色が広がっていました




その後、みるみる天候は回復
涸沢小屋のデッキから
明日登る前穂北尾根をしかと確認





<9/21・前穂北尾根〜上高地>


まだ暗いうちに
涸沢小屋を出発
長丁場の1日が始まりました




5時半
稜線のモルゲンロートを見ながら
5・6のコルへ




前穂にも
朝日が差し始めました




5・6のコルで装備をつけて
「北尾根」の始まり




まずは5峰
その堂々たる姿に
「どうぞお手柔らかに」
とお願いしたくなる




緊張しながらも
楽しく登ってきました

続いて4峰!
全貌がよく見えています




佐和子ガイドから
「後ろを見てごらん」と言われ
振り返ると
槍ヶ岳と雲海




穂高の稜線もほぼ目線
改めて
すごいところに立っているんだと感動




先を行く佐和子ガイド
えーそんなとこも
登ちゃうのぉ〜?




無我夢中で岩をつかみ、足をのせ
4峰ピークへ
ここからコルへ下るのですが
足元はガレガレ




3・4のコルで少し休憩して
いよいよ3峰にチャレンジ




またもや
緊張ぎみにスタート




途中で後ろを振り返ると
越えてきた4峰が見えました
後続パーティーがちょうどピークに




緊張と集中
ドキドキワクワクしながらの3峰
ガイド登山だからルートは明確
登ることだけに集中すればいい




2峰のピークからは懸垂下降
ほんの5、6mほどですが
集中してのぞみます




それが終わると
山頂まではビクトリーロード
前穂高岳、登頂です




大きな達成感とともに
山頂から北尾根を振り返ってみる
わー、ギザギザ
あそこを登ってきたんだね




前穂高岳の山頂からは
岳沢側に下って上高地へ
そこから帰宅します

じつは、この岳沢の下りが
この日いちばんの核心でした

前半はワクワクの岩稜登山
後半はスタミナ勝負
前穂北尾根は
なかなかのタフルートですが
穂高オールスターズに囲まれたときの
あの興奮は
下山後もずっとずっと残っています

技術と体力をつけて
来夏はぜひ
このドリーム登山にチャンレジを!


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中央アルプス「三ノ沢岳」2022.7.31 レポート

 2022年7月31日(土)
中央アルプス「三ノ沢岳」



バスとロープウェイを乗り継いだ先は
花の「千畳敷カール」




標高2,612m
前泊地の駒ヶ根が標高850mなので
一気に1,700mも標高を上げたことになります




高所に身体を慣らすために
ゆっくりゆっくり
登っていきましょう




本日登るのは「三ノ沢岳」
まずは、あの稜線まで上がります




今日もよく晴れました
素晴らしい朝に感謝




稜線に出た途端
強風とガスで世界が一変




サギダルの頭を越え
三ノ沢岳への分岐を過ぎても
しばらくガスはとれず




でも、代わりに
穏やかさと静けさがやってきました




雲が次第にとれてきて
三ノ沢岳の堂々たる山容が出現




山頂が見えてくると
高揚します




このハイマツ帯の空中散歩も
このうえなく心地いい




大地と空を味わいながら
夢見心地で一歩一歩





三ノ沢岳は
昨年、宝剣岳を登ったメンバーの目に止まり
「今度行ってみよう!」と
山行を約束していた山





登ってみると
アップダウンが続く
体力コースでした




だからこそ
山頂に着いたときは
達成感でいっぱい




復路は同じコースを通って
千畳敷へ




心が和む高山植物




晴れ、曇り、霧、小雨と変化する天気

さまざま顔で
私たちを楽しませてくれた山でした

ハイシーズンで
バスもロープウェイも超満員でしたが
一気に1,700mかせげたからこそ
日帰りでも
こんなに雄大な景色に出会うことができました

先週の鳳凰三山は
コツコツ登りコツコツ下ったけれど
山はいろいろな楽しみ方ができるもの
時間、体力に合わせてコースを選べば
山の楽しさは無限に広がります




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ゆっくり絶景「守屋山」2022.7.30 レポート

2022年7月30日(土)
ゆっくり絶景「守屋山」




諏訪市と伊那市の境にある
「守屋山(もりやさん)」に来ました
雪のシーズンは何度かおとずれていますが
グリーンシーズンは初




立石コースも
はじめて歩きます
この石が
コース名の由来となっている立石




守屋山は
諏訪湖にのぞむ標高1,651mの山




東と西に山頂をもつ双耳峰




まずは大パノラマの東峰が迎えてくれます 
好天のおかげもあって
南・中央・北アルプス、八ヶ岳まで
ぐる〜っと見てえいます




さらに足を延ばして
西峰へ




西峰は山頂が広々していて
休憩にはもってこい
ゆっくり、のんびり
夏空と絶景を堪能します




植生も豊かで
山の各所に人の手が入っていて
守られています




日帰り登山でも
のんびり歩いて
この絶景に出会えます
雪が降ったら、また来たいな〜




復路は
分杭平のキャンプ場経由で
杖突峠へ





絶景を堪能したあと
明日の登山のために駒ヶ根へ移動
駒ヶ根の食事どころといえば、やはりここ
エネルギー満タンになりました

明日は
中央アルプス「三ノ沢岳」に登ります!



さて、ここまでお読みくださった方に問題です

このレポートの写真の中に
「蝶」は何頭(匹)いたでしょうか?

画像が粗くて、よく見えないものもあったかもしれませんが
わかったら教えてね



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南アルプス「鳳凰三山」2022.7.23-24 レポート

2022年7月23日(土)-24日(日)
南アルプス・鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)



<DAY・1>

鳳凰三山に登るルートはいくつかありますが
今回は「ドンドコ沢」からアプローチ




このルートの魅力は「滝」
「ドンドコ」の名の由来も
滝の音からきているとか




全部で4つの滝をめぐります
まず「南精進ヶ滝」
思った以上の迫力です




続いて「鳳凰の滝」
花崗岩へ流れ落ちてくる様が
うっとりするほど美しい
登山道から離れていたけれど
寄り道した甲斐がありました




「白糸の滝」は
そばまで行けず
登山道から見学




そしてラスボス「五色滝」
長さも水量もドンドコ沢随一
滝壺近くまで行けたので
滝しぶきを浴びさせてもらいましたが
合掌したくなるほどの神々しさでした




ところで
滝を見るといつも思うのですが
この水の始まりは
もともと土から浸み出た1滴
あるいはチョロチョロとしたわずかな流れだったはず
それらが沢山たくさん集まってきて
たまたま一気に落下する地形に出合ったとき
こうして驚くほどのエネルギーになる
水の流れ、自然の力ってすごいな、と




1時間ごとに滝の見所を通過しながら
休み休み登ってくれば
視線の先に地蔵岳の尖塔あらわる
ここまでくれば
今日のゴールまであと20分




鳳凰小屋に着きました
ここが今日の宿泊地
標高にして1,500m分登りました




水が豊富な
オールドファッションの山小屋
夜は満天の星が見られたそうです




<DAY・2>

朝5時
山小屋を出発




雲海の上を
力強く昇る太陽



その、のぼる力をいただきながら
花崗岩の白砂の上を進んでいく




振り返れば朝日
見上げればオベリスク
自然の美しさに満ちています




地蔵岳に着くと
向かいに甲斐駒の絶景
そして北アルプスの峰々が広がっていました




オベリスクの岩場を少しよじ登り
祠のところまで行ってみます




そこから眺める富士山が
またいいのです




何体ものお地蔵さんが立つ
賽の河原




そこから観音岳へ縦走
右手に広がる白峰三山の眺望を
たっぷり、ゆっくり味わいながら




岩場に咲く
タカネビランジ




下って、登って
観音岳
鳳凰山の最高点(2,841m)です




さらに薬師岳へ
快晴、微風のベストコンディション
夢のような縦走路を歩ける喜び
言葉はいらない




三座目「薬師岳」
後ろは北岳・間ノ岳・農鳥岳




ぽっかり浮かぶ雲
澄んだ青空
時間が許せばずっとここに居たい


後ろ髪引かれながら
下山開始
樹林帯の中へと戻っていきます
たくさん登ってきたから
たくさん下りますよ






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