地図読み&探検トレッキング 2020.12.13 レポート

2020年12月13日(日)
地図読み&探検トレッキング」




地図を読みながらマイナールートを歩く
「探検トレッキング」
久しぶりの開催なので
コンパスの使い方など
地図読みの基礎を確認してから出発




集合駅から地図読み開始
いつもならガイドが先導してくれますが
今日はメンバーが地図を見ながら登山口を探します




無事、登山口に着けました
最初の登りは一般登山道なので
道標もしっかりありますね




登山口の標高が250m
ここで高度計を合わせておきます




道案内役を次のメンバーにバトンタッチして
この先どのように進むか
地形図を見て計画します




最初のチェックポイントがここ
頭上の「送電線」に注目
普段なら気づかずにスルーしてしまうけど
地図読みでは大事な目印になりました
同時に高度計もチェックして、正しい現在地を割り出します




今は、スマホという便利ツールが登山でも非常に役立っています
電子地図、GPS、コンパス…
だから、今さら紙の地図読みなんて
と思うかもしれません




しかし、いざというとき
山の中で自分を助けてくれるのが
地図読みの知識と経験なのです
この日を通して、それを実感したわけなのですが
それは最後にまたお話しますね




スタート早々
一般登山道にしては
かなりの急傾斜




しかも落ち葉で滑りやすく
確かな歩行技術が求められます




急斜面と格闘した末
ほっとできる場所に出ました
地形図から判断して
山頂に続く稜線のようです



 
進んでみると
あったあった、三角点!
1座目山頂です




標高がわかっている場所なので
高度計を修正します




そこから先はマイナールート
ヘルメット、ハーネスを装着して突入です




しばらく進むと、明らかな踏み跡が消え
道を見失いました
周囲の地形をよく見て、地形図と照らし合わせると…
ありました、この下の道がルートです




ピークを下り、それからまた登り…
次の分岐点の手前で地形図を確認




地形図で進む方向がわかったら
コンパスだけでも進んでいけます




2座目の登りは等高線がつまっているので
かなりの急登が予想されました
実際、ザレザレの急登を
フウフウしながら登っていくことに




ピークの先の下りもかなりの難所
一般登山道ならつづら折りになっている場所も
マイナールートはほぼダイレクト
勾配がきついので
滑らないよう体の使い方を駆使して進みます




そうこうしながら
めくるめく探検トレッキングも中盤へ
地図で見たとおり、橋が出てきました
でも、これがいかにスリリングかは渡ってみないとわからない




やぶ漕ぎも2セット
やぶ漕ぎは地図読み&探検トレッキングのお決まり




全身葉っぱまみれでやぶを突破したら
そこはいきなり生活圏
ジャングルから文明社会へ
そんなタイムスリップ感も地図読み&探検の醍醐味です




少し時間がおしてしまったけど、3座目へ
再び地図読みをして入山します




このコースは
岩場鎖場の要素満点




激急登あり、馬の背あり
探検トレッキングのクライマックスにふさわしい
ドキドキワクワクなコースでした




何度も這いつくばりながら
たどりついた3座目の頂上
ここからは、一般登山道を使って下山します



さて、久しぶりに地図読み&探検に参加して思いました
なぜ登山者に地図読みの技術が必要なのか

ひとつは、言わずと知れた「道迷いの回避」
デジタルツールが便利な現代であっても、
地形図を読む力、地形を把握する力が
道迷いを未然に防ぐことは間違いありません
地形図を読むことで
事前にコース(地形の特徴)が頭に入ります
歩行中も周囲の状況を見るようになります
そのため、ちょっとした道の変化に気づけるのです
足元しか見ていなくて大事な標識を見落としてしまった
という経験があるなら
ぜひ地図読みの経験を積んでおくといいでしょう
予測する力と違和感に気づく力が養われます


そしてふたつめとして
「自分を俯瞰する力」が身につくということ
実際に目で見ているのは目の前の道(景色)ですが
地形図からの目線にスイッチすると
山の全体像が見え、その中で自分が今どこにいるのか
どこに向かっているのかがイメージできます
山という自然の中で安全に遊ぶためには
この目線がとても大事だと今回強く感じました
もっと言ってしまえば
人生にも生かせる力だな〜と
それもあって、あえてTRACEでは
「地図読み&探検トレッキング」として、
地図読みと山遊びの要素を一緒にしているのです
実際、今回歩いた山は、いずれも高尾山より標高が低い山ばかり
それなのに「遊んだ感」がたっぷり
つまり、身近な低山にも登山の楽しみは無限に広がっていて
地図読み技術という強力な装備を持っていれば
その楽しさが倍増するというわけです

地図読みの技術を使って山遊びしたい方は、
ぜひ次回の「地図読み&探検トレッキング」にご参加ください
次回の開催まで待てない、という方は
プライベートガイド(グループ可)でお受けいたします



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